1976年頃から、ロンドンを中心として巻き起こったU.K.パンク特集。
約4ヶ月にわたってクラッシュを特集してきましたが、今週からマンチェスター
から登場したパンクバンド、
Buzzcocks(バズコックス)をピックアップ。
日本ではピストルズやクラッシュらに比べると知名度の低いバンドですが、
ポップさ、メロディアスさは断然高いので、知らない方はこれを機会に
是非、聴いてみてください!
1974年、マンチェスターの大学の掲示板に貼られたメンバー募集広告が
きっかけで出会った
ピート・シェリーと
ハワード・ディボート
の二人によってバンドはスタートします。
バンド名もまだ無い状態だった1976年冬、ロンドンで盛り上がっている
「パンクロック」の現状を自分たちの目で確かめるためにロンドンへと向かい、
そこで実際にピストルズのライブを見て大きな衝撃を受けた二人は、地元
マンチェスターにセックス・ピストルズを呼ぼう!!という計画を立てて、
見事実現させます。
このライブによって当時、若者たちには「退屈な街」だったマンチェスター
にパンクという新しい風を呼び込むことに成功!
後の
マンチェスター・パンクシーンへとつながるライブだったのです。
さらにこの年の9月、ロンドンで行われたピストルズ、ダムド、クラッシュ
といった錚々たるメンツが出演したパンク・フェスにバズコックスも参加。
こうしてバンドとして力を付けていった彼らは、1977年には、
自主制作によるEP
『スパイラル・スクラッチ』を自らのレーベルから
リリース。
なんとこのレコードは自主制作ながら16000枚以上という破格のセールスを記録!
しかし、EPリリース直後に中心メンバーでヴォーカルのハワード・ディボートが
大学に戻るために脱退という大ピンチを迎えますが、ピート・シェリーを
ヴォーカルに置いて、さらに若干のパート・チェンジでなんとか回避しました。
こうして新体制で活動を再開した彼らはTV出演、ライブツアーなどを重ねて、
知名度を上げていき、1977年8月、ついにメジャーと契約。
その後、シングル
「オーガズム・アディクト」でメジャー・デビュー。
1978年3月には待望のファーストアルバム
『アナザー・ミュージック・イン・
ア・ディファレント・キッチン』をリリース。
これは全英アルバム・チャート最高15位のスマッシュ・ヒットを記録。
これを機に、イギリス中に彼らの名は広まり、音楽性もより磨かれていきます。
次回はさらにポップになった彼らのナンバーとともに、この後のエピソードも
紹介していきます♪
〈オンエア・ソングリスト〉
1. Orgasm Addict
2. What Do I Get?
3. Autonomy
4. Oh Shit!
5. I Don't Mind