毎回のテーマごとに様々な音楽をお届けする番組、週刊TOKYOシャッフル“Music Vox”、パーソナリティの藪下雄介です。
番組は、毎回あるテーマ(主にアーティスト)の音楽とともに、それについての様々な情報・意見・感想を語っていくという内容です。
『情報・意見・感想』と言っても音楽主体の番組ですので、あまりしゃべることができません。
なので、この番組日誌をフル活用します。
実際に曲を聴かなければわからないことも多々あると思いますので、ソコは番組を聞いて下さい。
今回特集するのは、《GLAY》です。
1曲目;グロリアス
元々ビクトリアのCMの曲だったのは「都忘れ」という曲のほうを予定していたのだが、出演する内田有紀が「グロリアス」のほうがいいということで変更になった。
その結果CMソングとして話題を集め、一気に彼らのブレイク作品となった。
また、2ndアルバム「BEAT out!」の先行シングルという形でのリリースとなったが、元々このアルバムは1995年11月リリースを予定していたのだが、担当者から「アルバムを出す前にもう1枚シングルを出してほしい」と「待った!」がかかり、急遽作られた曲である。
2曲目;口唇
シーケンサーやシンセサイザーが多用されているなど、テクノ調のような一面も持つ。
先にベストアルバム“REVIEW-BEST OF GLAY”に収録されており、オリジナルアルバムには未収録となっている。
メンバーの間では「この曲は売れない」とされており、同日にはSMAPの『セロリ』が発売されたが、予想に反して自身初のオリコンチャート1位を獲得し、日本レコード協会の集計ではミリオンセラーに認定された。オリコンの集計でも、あと一歩でミリオン達成というところまで売り上げた。
3曲目;誘惑
「SOUL LOVE」との同時発売が話題になり、両シングルとも2週連続でオリコン1位2位を独占した。
1位2位独占の記録は、1970年の藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」「女のブルース」、1992年のサザンオールスターズ「涙のキッス」「シュラバ★ラ★バンバ」に続くオリコン史上3度目の記録である。
ライブでも頻繁に演奏されており、「彼女の“Modern…”」の後にメドレー形式で披露される事も多く、HISASHIのギターソロが始まる前にTERUが「OK!カモンHISASHI!!」と言うのが恒例となっている。この曲で2度目の『NHK紅白歌合戦』に出場した。
4曲目;サバイバル
本作品は、2009年5月現在日本のビデオ・DVDシングルの歴代売上第1位である。
この作品は、オリコンのシングルチャートでも特別にチャートインが認められたビデオであり、のちにこのように映像作品をシングルチャートにランクインさせた例がない。
シングルチャートとビデオ(VHS)チャートに2重ランクインしていた。現在はDVDシングルを出しても、DVDチャートにのみランクインするのが通例である。
このように現在の集計条件と大きく異なるため、オリコンのWEBの過去チャート(例:初登場で1位を獲得した週のページ)では一切表記されておらず、チャートインした順位が欠番となり「サバイバル」の存在も消されている。
5曲目;I am xxx
今作が発売された5月25日はメジャーデビューシングル『RAIN』が発売された日で、メジャーデビューから丁度15年となる日にリリースされた。
CDはオリコンチャートの集計上水曜日に発売されるのが一般的であるが、上記の理由で今作は月曜日に発売された。その影響で通常よりも集計日が3日短いながらもオリコンシングルチャートでは初登場2位を記録した。
また15周年にちなんで15万枚完全生産限定盤:CD DVD DREAM BOX仕様:が初回版としてリリースされた。
6曲目;ROCK'N'ROLL SWINDLE(album ver.)
2007年1月31日にリリースされた9作目のオリジナル・アルバム『LOVE IS BEAUTIFUL』に収録されている。
2006年の活動再開後にリリースしたシングル『G4』(2006年7月12日33枚目(オリコン最高位2位))の1曲目であるが、ボーカルが新しく録り直されている。
また、シングル版と比べてイントロのギター音にフランジャーが掛けられている。シングル版よりテンポが若干速い。
ちなみに、タイトルの元ネタはセックス・ピストルズのドキュメンタリー映画『THE GREAT ROCK'N'ROLL SWINDLE』で「SWINDLE」とは詐欺という意味で「俺達はロックンロールに騙されたのかもしれないけど、大好きだからこれからもやっていこう」という意味合いが込められている。
2009.06.09にリリースされた 「THE GREAT VACATION VOL.1 ~SUPER BEST OF GLAY~」