ロック史に名を残すビッグアーティストの名曲とちょっとマニアックな曲を紹介する「ヒットtheビート」。
今週は、The Beatles初の2枚組アルバム「The Beatles(通称ホワイトアルバム)」の中から、先週に引き続きポール作曲の、ちょっとマニアックな6曲を選びました。
プレイヤーとしてもコンポーザーとしても器用でマルチなポールは、自由に使えるスタジオで、嬉々として様々なトライをします。
作詞家としては、一般的にジョンの方が評価は高いですが、ポールも時にハッとする詞を書きます。「Rocky Racoon」や、以前紹介した「Eleanor Rigby」のような物語性の強い詞をけっこう得意としていて、特に「Rocky Racoon」では、南部訛を真似た歌い回しや効果音がさらにドラマ性を高めています。
「Why Don't We Do It In The Road?」は、ドラムからピアノまでポールたったひとりの多重録音。タイトルが繰り返される単純で冗談のような曲ですが、様々なシャウトのバリエーションを披露していて、個人的にはけっこう好きなR&Rナンバー。
「I Will」もほとんどのパートがポールですが、注目するのはベースで、なんと口で演奏しています。いや、口にピックをくわえてベースを弾いているとかではなく、アカペラグループのように口で‘ブン、ブン’歌ってるんですね。この曲調で、なんでそんなこと思いついたんだろ?。 とてもかわいい、隠れた名曲です。
「Mother Nature's Son」は、先週紹介した「Blackbird」と並ぶ、アコースティック弾き語りの名曲。後半の詰めが甘いため「Blackbird」ほどの人気はないですが、ギターの特性を生かしたフレージングのオリジナリティーではひけをとりません。ブラスアレンジが地味だけどピタッと決まってて、北アメリカの大自然が目に浮かびます。
「Honey Pie」は、ポールお得意のオールドファッションなジャズスタイル。気分はフランク・シナトラかしらん。こちらのブラスアレンジも秀逸。
そしてラストに紹介するのが、問題作「Helter Skelter」
これぞ‘ロッカー’ポール・マッカートニーを証明する刺激的な曲で、間違いなく世界最初のハードロックナンバー。時代が時代なので音圧はさすがに足りないけど、ボーカルの迫力はバツグンです。おそるべし、ポール・マッカートニー。
次週は引き続き、「The Beatles(通称ホワイトアルバム)」の中から、ジョン編パート1。いきなりヘヴィーな曲が並びます。お楽しみに♪
♪Rocky Racoon
♪Why Don't We Do It In The Road?
♪I Will
♪Mother Nature's Son
♪Honey Pie
♪Helter Skelter
「ヒットtheビート」放送時間(ネットラジオもリアルタイムです)
〜月曜PM1:45,深夜2:45、火曜PM2:45、水曜PM1:45、木曜PM7:15、金曜昼12:45、土曜PM2:45、日曜PM1:45,PM10:45
毎週土曜夜9時からの
生放送もお聴きくださいまし♪