ロック史に名を残すビッグアーティストの名曲とちょっとマニアックな曲を紹介する「ヒットtheビート」。
今回は、The Beatlesの「Yellow Submarine (Remastered)」を特集しました。
90年代に入って俄に盛り上がってきたビートルズのリリースラッシュ。99年になり、突如30年も前に公開されたアニメ映画「Yellow Submarine」が、以前の版ではカットになっていた「Hey Bulldog」のシーンも加わった完全版としてビデオ化されることが決定になり、サントラ版も新しく発売されました。それが今回紹介するリマスター版「Yellow Submarine」。
69年にリリースされたサントラ版は、既発表の2曲プラス4曲の新曲(ただし、以前のセッションのボツ曲)、残った半分以上がジョージ・マーティン・オーケストラによるインストというラインナップで、ファンの中でも人気の低い1枚でした。
今回のリマスター版では、インストは全て除かれ、映画に使われた正真正銘のビートルズナンバーで固められました。もちろん既発表曲ばかりですが、そこはそれ、注目は‘リマスター’ですよ。
当時のレコーディングシステムでは、チャンネル数に制限があるため、楽器をオーバーダビングするたびのステレオへの振り分けがトリッキーになり、ドラムが右チャンネル、ボーカルが左チャンネルなどという現代の耳ではかなり聞きづらいミックスになっていました。
それを、現在のアビー・ロードスタジオのチーフエンジニアであるピーター・コビンが丁寧にリミックス。リズム隊やボーカルはきちんとセンターに、埋もれていた楽器の音やSEなども良く聞こえるようになり、まさに‘現代の音’として蘇っています。とりわけ「Yellow Submarine」の楽しいSEは、臨場感たっぷりで楽しいですよ。
高評価を受けて他のビートルズアルバムもリマスター版が続々発売されるというウワサが流れましたが、はたして実現する(した?)でしょうか。それは後のお楽しみ、ということで。
♪Yellow Submarine
♪Hey Bulldog
♪Nowhere Man
♪It's All Too Much
次週は、Paul McCartney「Driving Rain」を特集します。お楽しみに♪
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