この番組は、あまり他のFM局や音楽雑誌では取り上げられないけど
カッコイイ!!そんなチョイ隠れロック・アーティストを紹介しています。
今回も'70年代中頃、英国で巻き起こったパブ・ロックムーブメントの
代表的バンド、Dr.フィールグッドの特集です。
前回は彼らの第2期絶頂期の頃のお話をしましたが、時代は80年代へと
入っていき、世間はパンクから派生した「ニュー・ウェイブ」と呼ばれる音楽が
もてはやされるようになっていました。
そんなわけで、フィールグッズのような音楽は完全に時代遅れと受け止められ、
見向きされないようになっていました。
しかし、'81年に新ギタリスト、ジョニー・ギターを加えて作られたアルバム
『Fast Women And Slow Horses』は、彼らなりの時代へのアプローチも
チラリと見える作品です♪
「フィールグッズがこんなポップな曲を演るとは!!」と驚いたナンバー「Monkey」
を提供したのは、'70年代後半U.K.のニューウェイブ・シーンから登場したバンド、
スクイーズのメンバー。(スクイーズは、日本ではあまり知られていませんが、
すごくポップで洒落た曲を書くバンドで、僕は大好き!!また、なにかの機会に
取り上げたいです!!)と、その時輝いているバンドのエッセンスは
取り入れようとしていたあたり、彼らも頑固一徹じゃなくて良かったなと、
胸をなで下ろすところです。
あと、新メンバー、ジョニー・ギターについて。彼は以前、フィールグッズと
同じく、R&BやR&Rをルーツにしたパブ・ロックバンド、カウント・ビショップスの
ギタリストだったのです。だから、彼の加入はある意味、必然だったとも言えます。
今後彼らは、メンバーの入れ替えが激しくなり、ヴォーカリスト、リー・ブリローの
ソロ・プロジェクト的な物になりながら、パブで夜毎、自分たちの愛した
ブルースやR&Bを演奏し続けます。
〈オンエア・ソングリスト〉
M-1 Waiting For Saturday Night
M-2 Monkey
M-3 Trying To Live My Life Without You
M-4 Crazy About Girls