ロック史に名を残すビッグアーティストの名曲とちょっとマニアックな曲を紹介する「ヒットtheビート」。
今週は、The Rolling Stones「Stripped」特集前編です。
'94年に「Voodoo Lounge」をリリースしたストーンズは、そのまま大規模なワールドツアーをスタート。'95年には再び日本に降り立ち、東京ドームの他福岡ドームも制覇したのは記憶に新しいところです。
この日本公演直前に、コンサート中盤にアコースティック・セットが加えられました。
そもそも、ストーンズはワールドツアーの度にライブ・レコーディングを行い、これまで5枚のライブアルバムがリリースされました。当然今回の「ヴードゥー・ラウンジ・ワールド・ツアー」もライブレコーディングを予定していましたが、その際メンバーは、これまでのライブアルバムとは根本的に異なる内容にしようと決めます。
折しも90年代に入り、MTVのアンプラグドをきっかけに世界のロックシーンでアンプラグドが流行しました。もちろんストーンズにもオファーがあったことは想像に難くありません。
その誘いに乗る代わりに彼らは、自分たちのワールドツアーにアコースティックセットを組み込み、それでライブアルバムをリリースしようと決めたわけです。
その初披露がなんと東京公演で、来日してから東芝EMIスタジオでリハーサルを開始。2日間で18曲がセッションされました。ここで予想以上の手応えを感じたストーンズは、後のヨーロッパツアー直前に、アコースティックナンバーを中心としたライブレコーディングを行う事を決定しました。
会場はオランダ、パリ、ロンドン。そこでの計5回のライブから選りすぐりのテイクが選ばれ、さらに、先の東京セッションとポルトガルでのスタジオセッションからのテイクも加えられてリリースされたのが、今回紹介する「Stripped」です。
今週は、そのライブレコーディングから4曲をお届けします。
膨大なオリジナルナンバーから、とりわけ渋いナンバーがセレクトされているのも注目を集めましたが、最も話題を集めたのが、シングルカットもされたボブ・ディランの超有名曲のカバー「Like A Rolling Stone」。見事にストーンズサウンドに消化されてるんですよね。
♪Street Fighting Man
♪Dead Flowers
♪Let It Bleed
♪Like A Rolling Stone
次週は、The Rolling Stones「Stripped」特集後編です。お楽しみに♪