ちょっと隠れたロックアーティストを紹介しているこの番組、前回に引き続き、
この世を去って16年経ちますが、未だに世界中のパンク、R&R系ミュージシャンに
大きな影響を与え続けているギタリスト、ジョニー・サンダース
(Johnny Thunders)の特集です!
今回は彼が、ジョニー・サンダース & ザ・ハートブレイカーズとして、1977年に
ロンドンのスピークイージーというライブ・ハウスでのライブを収めたアルバム『D.T.K. Live at the Speakeasy』をピック・アップ!
このライブアルバムは、ハートブレイカーズもとっくに解散した1982年に
突然発売されたものなんですが、内容は彼らの最高な時期(って、活動期間は
1年ぐらい)の演奏なのでバツグン!!
しかもこのライブは、前回ピック・アップしたアルバム『L.A.M.F.』の
レコーディングに入るためのウォーミング・アップも兼ねて行われたので、
収録されているナンバーもすべて『L.A.M.F.』から。
このハートブレイカーズというバンド、この後、パンク史上に残る名盤を産むだけ
あって、このライブで聴けるメンバー間の呼吸もバッチリ!
グルーヴィーなR&R系パンク・ナンバーが次々に炸裂します!
ですが、そんな最高な時期は、そう長くは続きません。
アルバム完成後にミックスについてメンバー間で対立し、結局、それが原因で
77年秋、バンドは敢えなく解散。
(※なので前回触れたように、2種類のミックスが存在するのです。)
まぁ、この短命なところがパンクらしい刹那美と言ったらいいんでしょうかね〜?
にしても、もう一枚くらいオリジナル・アルバムが存在していても
悪くないんじゃない?な、ハートブレイカーズ。
彼らの魅力は、『L.A.M.F.』と『D.T.K.』を併せて聴いて、はじめて伝わるのです!!
〈オンエア・ソングリスト〉
1. Chinese Rocks
2. Get Off The Phone
3. Let Go
4. Born To Lose