毎回のテーマごとに様々な音楽をお届けする番組、週刊TOKYOシャッフル“Music Vox”、パーソナリティの藪下雄介です。
番組は、毎回あるテーマ(主にアーティスト)の音楽とともに、それについての様々な情報・意見・感想を語っていくという内容です。
『情報・意見・感想』と言っても音楽主体の番組ですので、あまりしゃべることができません。
なので、この番組日誌をフル活用します。
実際に曲を聴かなければわからないことも多々あると思いますので、ソコは番組を聞いて下さい。
今回特集するのは、《EXILE》です。
【Profile】
2001年9月27日「Your eyes only~曖昧な僕の輪郭~」でデビュー。
2005年にリリースされた3種類のベスト・アルバムは累計で200万枚を突破。その後GLAY×EXILEという世紀のコラボレーションで話題を呼ぶなどその活動は常にエンターテインメント性に富んでいる。
2006年3月29日、4枚目のオリジナル・アルバム「ASIA」のリリースを以って、SHUNがソロに転身し、清木場俊介として活動していく事に。
そして同年6月、EXILE第二章に向けてパフォーマーAKIRAが加入し、【EXILE Vocal Battle Audition 2006 ~ASIAN DREAM~】の開催を発表、約1万人の中から勝ち残り、存在感抜群の歌声と端正なルックスを持ったTAKAHIROが選ばれ、EXILEの第二章が始まる。
2007年3月7日に5枚目のオリジナルアルバム「EXILE EVOLUTION」を発売。同年5月11日さいたまスーパーアリーナからスタートした7人での初のツアー「EXILE LIVE TOUR 2007 EXILE EVOLUTION」を敢行、8月4・5日の東京ビッグサイトでの再追加公演も含め35万人を動員する。12月12日に6枚目のオリジナルアルバム「EXILE LOVE」を発売、発売わずか数日で100万枚を突破する。
2008年1月1日、EXILE PERFECT YEAR 2008を開幕。「ベストアルバム3枚リリース」、「ドームツアー開催」、「劇団EXILES第二回公演決定」、「エグザムライ本編発売」、「月刊EXILE夏創刊」など、エンターテインメントの前人未到の領域への挑戦が続いている。
1曲目;Choo Choo TRAIN
今作はEXILEのリーダーHIROがかつて在籍していたZOOの4枚目のシングルのカバー。
2003年のシングル4週連続リリースの第1弾であり、3枚目のアルバム『EXILE ENTERTAINMENT』の先行シングル。
ミュージックビデオの一部に元ZOOのメンバーや、現エイベックス社長の松浦勝人などが登場している。
また、この楽曲で初の紅白歌合戦出場を果たした。
イントロの一列に並びグルグル回るダンスは前から見てZOOは時計回りだが、EXILEは反時計回りである。
第2章である24枚目のシングル『SUMMER TIME LOVE』ではセルフカバーをしている。しかし、楽曲自体は第1章のChoo Choo TRAINとほぼ同じであり、異なる点はボーカルのみといってもよい。
ただし、今年の1枚目にリリースされたベストアルバム『EXILE CATCHY BEST』にて再録しており、トラックも一新している。
リーダーのHIROは「この曲がこれからも歌い継がれていくことを願う」と話している。
2曲目;real world
日本テレビ系プロ野球中継『1球の緊張感 LIVE 2004」のイメージ・ソングであり、カップリングにはソロ活動の布石第1弾としてSHUNのソロ活動"清木場俊介"名義の楽曲「ありがとう」を収録。EXILEとしては初のオリコンシングルチャート初登場1位を獲得した。
2007年、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手がアメリカンリーグのリーグ優勝決定シリーズ最終戦の先発マウンドに行く際に入場曲として使用したことも記憶に新しい。入場曲として使用した理由は歌詞が自身の状況にぴったりであったからと言っている。
その関係から2008年3月発売のベストアルバム『EXILE CATCHY BEST』収録バージョンのPVには松坂大輔投手が特別出演している。
オリジナル発表から約4年たった2008年3月に、テレビのスペシャルプログラムにて放送された「CDTV×Sacas!」で初めて公の場で歌われた。というシングルナンバーとしては少し異例な作品である。
3曲目;Everything
SHUN脱退後、新メンバーのヴォーカルTAKAHIRO、パフォーマーAKIRAを加えたEXILE第二章の初シングル。第一章における「エグキャッチー」を踏襲した楽曲である。
「Everything」はテレビ朝日系ドラマ「家族〜妻の不在・夫の存在〜」の主題歌。ドラマ放映開始前の予告ではATSUSHIのみが唄ったものが流れていた。
なお、レコーディングは新メンバー、TAKAHIRO加入の5日後、9月27日。EXILEがデビューした日でもあり、結成5年目を迎える記念すべき日に行われた。
EXILE第二章の開幕を告げる楽曲でもあり、ATSUSHIを初めとしたメンバー全員で第二章に向けてどうしようかとアイデアを出し合いながら、ATSUSHIが書き上げた楽曲。
ATSUSHI曰く、「第二章に向けて書いている内に段々、『生きるとは?』というテーマになった」と話している。TAKAHIROも「ATSUSHIさんの歌詞が今の自分の心境にピッタリで、歌っていて元気になれる曲です」と話していた。また、リーダーのHIROも「第二章開幕にふさわしい曲、一生忘れられない曲になるだろう」、他のメンバーも「ああ、始まったんだなぁ」と感じることができるなどと、メンバー全員にとって思い出深い一曲である。
4曲目;Lovers Again
第二章のシングルとしては、現時点での最大のヒット。EXILEの代表曲の一つでもある。
「EXILE Vocal Battle Audition 2006 〜ASIAN DREAM〜」の二次審査課題曲をシングル化(これに際し、2番サビの歌詞が一部変更)。課題曲としてレコーディングされたものは、声帯ポリープを切除したATSUSHIが術後の2006年8月4日に初めて歌入れしたもので、ハモリのパートが異なる。この音源はオーディション開催中に公式サイトで無料公開されていたが、現在は入手不可能。
ATSUSHIが言うには、この曲は元々、オーディション用に。とのこと。「レコーディングする時、アドリブやフェイクを入れようか悩んだんですよ。でも、アドリブやフェイクをあえて入れず、参加者がどういった表現をしてくるかを見るために選んだ」という楽曲。そのため、第二章の楽曲としてリリースするつもりはなかったという。
ただ、オーディション時にNe-Yoの「So Sick」を彷彿とさせるような、R&Bをベースにした、日本人好みの切ないメロディーがファンの間でウケて、「リリースして欲しい」という要望も強く出ていた。auからCMの話が来た時に「この曲の持つ魅力を感じ、CD化しようという話になった」という。
TAKAHIROはレコーディングの際、「オーディションの時、よく歌った曲なので歌詞もリズムもよく覚えてるし、レコーディングもすぐに終わるかなと思ったんですが、他のファイナリストやATSUSHIさんの歌い方とダブったり、自分の色が出せなくて、なかなか思うように進まなかったので、かなり手こずりました」とTV番組などでよく話していた。TAKAHIROだけでなく、メンバーにとっても思い入れの深い一曲だという。
5曲目;LAST CHRISTMAS
「PERFECT YEAR」と銘打つ今年EXILEの3枚目のベストアルバム『EXILE BALLAD BEST』からの先行リリースとなった楽曲。
EXILEとしては珍しいワンコインシングル。
初回限定としてメンバー直筆のクリスマスカードとジャケットサイズステッカーが同封されている。
WHAM!の代表曲「ラスト・クリスマス」のカバーである。日本語での書き下ろしだが、作詞はオリコン最高位1位作品である『Lovers Again』、『The Birthday〜Ti Amo〜』を手掛けた松尾潔が担当している。
先行シングルであるにもかかわらず、初動は20万枚を突破。そして、前作『The Birthday〜Ti Amo〜』から2作連続での首位獲得となった。
第41回 日本有線大賞を受賞した『EXILE BALLAD BEST』