毎回のテーマごとに様々な音楽をお届けする番組、週刊TOKYOシャッフル“Music Vox”、パーソナリティの藪下雄介です。
番組は、毎回あるテーマ(主にアーティスト)の音楽とともに、それについての様々な情報・意見・感想を語っていくという内容です。
『情報・意見・感想』と言っても音楽主体の番組ですので、あまりしゃべることができません。
なので、この番組日誌をフル活用します。
実際に曲を聴かなければわからないことも多々あると思いますので、ソコは番組を聞いて下さい。
今回特集するのは、《2008年のJ-POPシーン》です。
【オリコン 2008年 年間シングルランキング】
最も高いセールスを記録したシングルは嵐の「truth/風の向こうへ」。1999年のデビュー以来初の年間No.1であることはもちろんだが、2位にも同じく嵐の「One Love」がランクされ、同一アーティストによる年間1・2位独占という快挙となった。
これは、1989年にプリンセス・プリンセスが「Diamonds」「世界でいちばん熱い夏」で達成して以来の出来事であり、5大ドームツアーや国立競技場でのライブ、ジャニーズアーティスト初の上海公演、『24時間テレビ』のメインパーソナリティーといった偉業を、ことごとく成し遂げた嵐の2008年を締めくくるにふさわしい不滅の金字塔といえるだろう。
このほかにも、彼らの作品は「Beautiful days」が年間10位を記録。同一アーティストが年間ベスト10に3曲送りこんだ例は、2002年の宇多田ヒカル以来となるばかりか、「Step and Go」も12位と、2008年にリリースしたすべてのシングルがベスト20内に入るという充実ぶりを示した。2007年に発表した「Love so sweet」の年間4位からさらなる飛躍を遂げた嵐、2009年も前途洋々ではないだろうか。
嵐以外でもKAT-TUNがベスト10に2曲、さらに最新曲「White X'mas」も登場1週分の集計で24位にランク。関ジャニ∞がベスト30に2曲、NEWS、Hey!Say!JUMPもそれぞれ上位に3曲ずつ送り込むなど、総じてジャニーズアーティストの勢いが目立った1年でもあった。
1曲目;love the world / Perfume
昨年のCM出演、通算5枚目のシングル『ポリリズム』で話題となり、今年はオリジナルアルバム1st『GAME』でオリコンアルバム週間ランキングで1位を獲得し、初の日本武道館ライヴまで行なった。
初回限定盤と通常盤の2種類が発売され、限定盤は『love the world』のビデオクリップを収録したDVDとの2枚組となっている。
アルバム『GAME』から一転、楽曲・ビジュアルともにPerfumeのスタイリッシュさが強調されている。ジャケットでは三者三様のポーズを決めているが、初回盤ジャケットは「見猿・言わ猿・聞か猿」がモチーフである。
メンバーの“あ~ちゃん”こと西脇綾香は「キャッチーな曲」、“かしゆか”こと樫野有香は「神(中田ヤスタカのこと)がまたやってくれました!」と評している。
発売初週の2008年7月21日付のオリコン週間シングルランキングで、テクノポップアーティストとして初めてシングルチャート1位を獲得した。なお、アルバムを含めるとテクノアーティストのチャート1位獲得アーティストは、Perfume以前はイエロー・マジック・オーケストラのみであった。また、自己最高初動を記録し、今までのシングルの累積売上を初動のみで更新した。
2曲目;LIFE / キマグレン
神奈川県逗子育ちの幼なじみであるイセキ(Vo. & G.)とクレイ(Vo.)の2人で2005年5月にキマグレンを結成。
2007年にはMONKEY MAJIK(AVEX)やGReeeeN(Universal)を輩出したエドワードリミテッド運営のレーベル「UNDER HORSE RECORDS」よりミニ・アルバム「LIFE」をリリース。その暖かくオーガニックなサウンドと素直な言葉で日々を綴るリリックはすでに確立されていて、全国のタワーレコードでレコメンに選ばれるなど話題を呼んだ。 LOVE+LIFE+LOCALという3つの「L」をテーマに、ジャンルにこだわらずREGGAE、HIP-HOP、LATIN、BOSSA NOVA、ROCKなど多彩な音楽性をミックスしながらあくまでJ-POPを目指す。
その音楽性は高く評価され、各社争奪戦の末、2008年2月にシングル「あえないウタ」でユニバーサルシグマよりメジャー・デビュー。
5月にリリースされたセカンド・シングル「LIFE」は全国FM29局でパワープレイ、CS局でも4冠を獲得し、au Smart Sports CM起用により一気にブレイク。
また、7月16日に待望のファースト・フル・アルバム『ZUSHI』をリリース、オリコンWeekly Chart初登場1位(7/28付)を獲得した。
3曲目;そばにいるね / 青山テルマ feat.SoulJa
青山テルマは2007年9月5日にシングル「ONE WAY」でデビューした、上智大学国際教養学部在学中の現役女子大生シンガー。
この曲は、2007年9月に発売されロングヒットを記録した「ここにいるよ/SoulJa feat.青山テルマ」へのアンサーソング。
オリコンシングルチャートでは、登場第1週目で、「ここにいるよ」の最高位であった6位を上回る初登場3位を記録。登場2週目には、発売週とほぼ同じ枚数を売り上げ、アルバムを含め自身初のオリコンチャート1位を獲得した。
オリコンの発表では、アンサーソングによるチャート1位は史上初の快挙としている。また、6月20日付のオリコン上半期ランキングで、売り上げ1位を記録。女性ボーカルの作品としての上半期1位は、2002年の宇多田ヒカルの「traveling」以来、6年ぶりの結果となり、また、コラボ作品の上半期としての1位は、1995年のH Jungle With tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」以来、13年ぶり史上2作目となった。
また、着うたフルで史上初のダウンロード数200万件突破を達成。それを受けて2008年9月、「日本で最も売れたダウンロード・シングル」としてギネスに認定された。
4曲目;羞恥心 / 羞恥心
「羞恥心」とは、フジテレビ系『クイズ!ヘキサゴンII』から生まれた、つるの剛士・野久保直樹・上地雄輔の3人による男性ユニット。
CDでの発売を前に先行配信された「着うた」によるダウンロード件数は、配信開始4時間で4万、2日で6万、3週間で11万件を超すなど、フジテレビ配信始まって以来の記録を樹立した。CD発売から2週間でCD出荷枚数と着うた・着うたフルによるダウンロード件数の合計が100万ユニットを達成。
つるのを除く上地と野久保の二人が元高校球児だったこともあって、現役の高校球児達からも人気が高い楽曲であり、2008年8月開催の第90回夏の高校野球甲子園大会では、いくつかの甲子園出場校が同曲を応援ソングとして使用していた。
また、2ndシングル“泣かないで”はオリコン最高位2位を記録、3rdシングル“弱虫サンタ”はオリコン初登場1位を記録し、2008年の紅白歌合戦にも出場。
しかし、2009年1月2日、この日の「ヘキサゴンIIお正月SP」を最後に歌手としての活動休止する予定となっている。ただし、解散するわけではない。
5曲目;キセキ / GReeeeN
東北の歯学部に通うVo.4人組。メジャーメーカー争奪戦の末2007/1/24ユニバーサルミュージックより「道」でメジャーデビュー。HIDE(ヒデ)の実兄であるJINのサポートを受け、学業があることから顔を伏せて活動を行っている。
この曲は、TBS系テレビドラマ『ROOKIES』(ルーキーズ)の主題歌である。
着うたは『ROOKIES』の放送開始に合わせ2008年4月19日から先行配信され、同年5月18日までの1か月で100万ダウンロードを突破した。着うたフルは2008年6月4日から配信され、初日に1日当たりの件数としては史上初の10万超えとなる18万ダウンロードを記録した。また、配信開始から29日で100万ダウンロードを突破し、着うたフル史上最速のミリオン達成を記録した。
2008年6月9日付のオリコンシングルチャートでグループにとってシングル、アルバム通じてデビュー以来初の首位を獲得。
また、このナンバーを収録した2枚目となるオリジナルアルバム『あっ、ども。おひさしぶりです。』はこのナンバーと同様、初登場1位で2週連続1位となった。売り上げ枚数はわずか2週間で約50万枚にも達した。
そして、同アルバムはオリコン2008年年間アルバムランキングで10位を獲得した。