1970年代後半巻き起こったU.K.パンクムーブメントから登場したバンド特集。
今回からスポットを当てるバンドは、
シャム69(Sham 69)。
78年にメジャーデビューした彼らは、ピストルズが解散した後の
ロンドンパンク第2世代の代表として高い人気を誇っています。
シャム69特集第一回は、彼らが78年3月にリリースしたメジャー・
デビューアルバム、
『テル・アス・ザ・トゥルース(Tell Us The Truth)』を
ピックアップ!
このアルバム、LP時代はA面がライブ、B面がスタジオという、
デビューアルバムにしてはちょっと変わった構成ですが、
ライブこそ彼らの真骨頂!「ここはサッカーの試合会場か!?」と、
勘違いしそうなほど、
男臭さ120%のチャントの嵐!
さて、それほどまで男たちを惹きつけるシャム69とは、
一体どんなバンドなのでしょうか?
バンドは1975年頃、
ロンドン郊外の街ハーシャムで、ヴォーカルの
ジミー・パーシーを中心に結成されました。
バンド名は、熱狂的なサッカーファンである彼が、地元のサッカーチーム、
ウォルトン&ハーシャムのスタジアムに書かれた落書きから付けました。
バンド名も決定し、活動を開始した彼らは当初、労働者階級に訴えかける
ようなメッセージを歌っていましたが、76年頃から起きたパンクムーブメント
に触発されて、さらにストレートな歌詞と男気満点のハードパンク・ナンバー
を演奏するようになり、人気を高めていきます。
彼らのメッセージは、不況のどん底にあえぐロンドンに溢れる不安と不満を
抱えた若者たちにダイレクトに響き、たちまち
パンクスはもちろん、
彼らと敵対する
スキンズからも支持されて、ライブ会場は常に異常ともいえる
盛り上がりとなり、そのため乱闘騒ぎが起きることも少なくなかったのです。
デビュー前のライブでは、乱闘騒ぎからジミーが逮捕される事件が起きて、
これが報道されたことで、幸か不幸か、彼らの名前はイギリス中に
知れ渡ることになったのです。
こうして、労働者階級、パンクス、スキンズと、思想主義を超えて
絶大な人気となっていくシャム69。
しかし、この幅広い支持層が今後の彼らの活動を大きく苦しめていく
ことになるのですが、一体その意味とはどういうことなのか?
次回、1st以降発表した代表曲とともに、彼らの道のりを紹介していきます♪
〈オンエア・ソングリスト〉
1. We Gotta A Fight
2. Rip Off
3. Borstal Breakout
4. Family Life
5. It’s Never Too Late