1970年代後半巻き起こった
U.K.パンクムーブメントから登場したバンド特集。
これまで
セックス・ピストルズや
クラッシュといったパンクの代表的バンド
を紹介してきましたが、今回からは、彼らと同時期、もしくは少し後から登場した
数え切れないほどのバンドの中でも、サラッと流すには惜しいバンドに
スポットを当てていきます。
今回スポットを当てるバンドは
ザ・ヴァイブレーターズ(The Vibrators)。
1977年に発表した1stアルバム
『ピュア・マニア(Pure Mania)』で、
耳に残るメロディーと、ポップセンスのあるパンク・ロックを聞かせ、
ラウドで速いサウンドに向かっていってた同じ時期のパンクバンドたちとは
ひと味違う存在感を出していました。
アルバムは白地に、黒で大きく
“V”と書かれたミステリアスな
ジャケットデザインがいかにもパンク的で、サウンドのほうも全15曲で、
トータルタイムは35分ほどと、
“これぞU.K.パンク!”なシンプルさ!
「イントゥ・ザ・フューチャー」「イェー・イェー・イェー」を代表とする
アッパー系パンクチューンだけでも十分、ビートに飢えたキッズのハートを
わしづかみ出来るのに、そこへ、
「ベイビー・ベイビー」のような
名パンクバラードを入れる彼らのスキの無さに、ただのガキパンクでないこと
を感じさせます。
じつは中心人物の
ノックス(Knox)は、当時すでに30歳を越えていて、
バンドも、パンクより前の
パブ・ロックブーム(74〜6年頃)の頃から
活動していたバンドで、当時は長髪で音楽スタイルも違ったそうです。
つまり、パブ・ロックブームに乗れなかった彼らにとってパンクは絶好の
リベンジのチャンスだったわけで、昨日今日、楽器をおぼえて
ステージに立った他の同時代のバンドたちとは、音楽的スキルや
指向が違うのも納得できる話です。
パンクブームでの再浮上をはかった彼らは、このアルバムにつづいて
発表した2ndアルバム
『V2』でも高い評価を集めますが、
以後メンバーの脱退劇が相次いで、惜しくも解散。
しかし、1982年に再結成をはたして現在も活動続けていますが、
やはり、初期の人気を獲得するにはおよんでいませんねぇ…。
〈オンエア・ソングリスト〉
1. Into The Future…
2. Yeah Yeah Yeah
3. Baby Baby
4. London Girls
5. Whips & Furs