ロック史に名を残すビッグアーティストの名曲とちょっとマニアックな曲を紹介する「ヒットtheビート」。
今週は、The Beatles実質上のラストアルバム「Abbey Road」のB面を特集しました。
オレたちが本気だせばこんなもんさ、とばかりに、このアルバムには当時はもちろん今聞いても驚くほどのアイディアがつまっています。
特にコーラスワークは本当にすばらしく、メンバーに誰一人、音楽の勉強はもちろん楽譜すら読み書きできるものがいないというのが信じられないほど。
また、このアルバムでは当時登場したばかりのムーグシンセサイザーが使われていて、このアルバムのあか抜けたイメージ作りに一役買っています。
そしてこのアルバムの白眉は、もちろんB面のメドレー。
もともと「ホワイトアルバム」あたりから、別々に出来上がったフレーズを(強引に?)ひとつの曲としてくっつけてしまう手法が取り入れられていましたが、それをアルバム単位で導入しようというのが、ポールの思いついたアイディア。で、ポールはそれを自分が主導権をまかされたB面で大々的に展開します。
大げさにいえば、クラシックの交響楽や、のちに登場するプログレッシブ・ロックに匹敵するものを、ポップアルバムとして成立させようとしたのです。
ポールの気合いの入り方は並々ならぬもので、メドレーも後半になると、まさに「ビートルズ」というひとつの大河ドラマのエンディングを見るかのような美しさと壮大さが。
もっとすごいのが、その‘美しさと壮大さ’が、‘とてもシンプルだが哲学的な歌詞’と、‘あくまでもロックのフォーマット’で出来上がっているところ。
今回は時間の関係でもちろんメドレー全部は紹介できませんでした。ぜひ、アルバムを通して聴いてみてください。
そして、まるで最後の花火のように、このアルバムを最後にビートルズの活動は停止します。
次週は、まるでアンコールのような形で世に出たラストアルバム「Let It Be」を特集します。お楽しみに♪
♪Here Comes The Sun
♪Because
♪You Never Give Me Your Money
♪Golden Slumbers
♪Carry That Weight
♪The End
「ヒットtheビート」放送時間(ネットラジオもリアルタイムです)
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