世間はバレンタインで浮かれていますが、この番組はそんなものどこ吹く風、
アウトサイドなR&Rナンバーをおとどけしていきます!
今回も60年代、U.K. 、北欧を中心に活躍したガレージ・パンクの元祖、
ダウンライナーズ・セクトを特集します。
彼らはビートルズ、ストーンズら同時代のどのバンドよりも、自分たちが影響を
受けたルーツミュージックへの敬愛を作品に表していました。
3rd アルバム「The Rock Sect's In」はタイトルどおり、ロックンロール・ナンバー
満載の一枚です。
アルバム発表当時のバンドの状況は相変わらず、本国英国での人気は上がらない
うえに、メンバーの一人が警察とのトラブルに巻き込まれ、そのまま失踪。
そして、彼らを支えていた北欧での人気も下降線をたどっていきます。
さらに追い打ちをかけるように、相次いでメンバーが脱退。人気の下降でレコード
会社からも契約を切られてしまいます。
残ったメンバーは、崖っぷちに追いつめられた状態でレコード会社を移籍し、
シングルを発表しますが、これも不発。ついに解散を決意します。
当時、英国で評価されなかった彼ら。しかし、パンク・ムーブメントが英国中を
席巻する76年頃、彼らは熱く再評価され、再結成を果たします。
そして、今も現役で活躍していて、世界中のライブハウスでスリリングなR&Rを
掻き鳴らしています。
今回紹介した3rdアルバムは彼らの最高傑作ともいわれています。
人気低迷やメンバー失踪など悪い状況を吹き飛ばすかのような、テンションの高い
内容で、ガレージ色もイイ感じでアルバムを彩っています。
これまでの彼らの作品を好んだ北欧のリスナーがなぜ、3rdにソッポ向いたのか
わかりません(飽きたのかな?)。
ただ、彼らの曲にポップ性が少なかったことや、時代はルーツより、オリジナル性を
尊重していたのも事実。
しかし、プリミティブなR&Rを頑なに愛したダウンライナーズ・セクト。
「♪ト〜ラ〜ブルに〜、負けた〜」「♪いいえ、世間に負けた〜」
てなところでしょうか?
〈オンエア・ソングリスト〉
M-1 Hang On Sloopy
M-2 Fortune Teller
M-3 Glendora
M-4 He Was A Square
M-5 Don't Lie To Me
DJ 堀家博之
「Outside Jam」放送時間
〜月曜お昼12:15、火曜お昼12:45、水曜PM1:15、木曜PM1:45、金曜PM8:15、土曜PM7:15、日曜PM5:00