ロック史に名を残すビッグアーティストの名曲とちょっとマニアックな曲を紹介する「ヒットtheビート」。
今週は、Paul McCartneyの「Flowers In The Dirt」を特集しました。
80年代初頭こそ世界的なヒットを飛ばしたポールでしたが、ジョージと同じくやはり時代の流れに取り残されるように、深刻なスランプに陥り、80年代後半にはメインストリームから取り残されようとしていました。
しかしここでポールは、起死回生のチャレンジをします。自分に喝を入れるかのように、中の良い仲間とのセッションではなく、敢えて未知のプロデューサーやミュージシャンと接触し、最終的に白羽の矢を立てたのが、なんと、エルヴィス・コステロ。
イギリス人らしい辛辣なユーモアセンスのあるコステロは、まるでジョン・レノンのように、ポールの曲を‘クズ’呼ばわりしたとか。
でも、逆境に強いのがポール。その緊張感がいい刺激となり、久しぶりにタイトなアルバムが完成しました。
それが、今回紹介する「Flowers In The Dirt」(1989年リリース)。
3曲を共作したコステロ以外にも複数のプロデューサーを起用したにもかかわらず、アルバム自体に統一感があるのは、ポールのメロディーセンスがムダなく発揮されているからですね。
もうひとつコステロの功績は、ポールに、ビートルズ解散以来となるカールヘフナーのベース(通称バイオリンベース)を持たせた事で、そのポールの代名詞とも言えるベースサウンド復活も、ポール復活を印象づけました。
結果、アメリカでのセールスは振るいませんでしたが、イギリスでは見事1位を獲得。
そして‘バンド勘’を取り戻したポールは、再びツアーに出る事を決意します。
♪My Brave Face
♪You Want Her Too
♪Figure Of Eight
♪Put It There
次週は、Paul McCartney「Tripping The Live Fantastic」を特集します。お楽しみに♪
「ヒットtheビート」放送時間(ネットラジオもリアルタイムです)
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