ちょい隠れロックアーティストを紹介しているこの番組。
ここ数ヶ月、パブ・ロック特集でおとどけしています。
今回はパブ・ロックの元祖的存在、パイレーツ(The Pirates)の
1stアルバム『Out Of Their Skulls(アウト・オブ・ゼア・スカルズ)』を
ピックアップ!!
パイレーツの母体は、もともとビートルズ登場以前の'59年まで
時代を遡ります。その頃イギリスでは、クリフ・リチャードのような
ソフトなポップスが主流の時代。
そこへ現れたのが、ジョニー・キッド&パイレーツというグループ。
ヴォーカルのジョニーは、アイパッチを付け、海賊のようなファッションで
たちまち世間をアッと言わせ、何曲かヒットを連発しますが、
'61年にバック・バンドのメンバーが独立したため、ジョニーは
新生パイレーツを結成。メンバーはジョニー・スペンス(Ba.)、
フランク・ファーリー(Drs.)、そして、ミック・グリーン(Gu.)。
(彼らこそ、今回の主役のパイレーツです!)
しかし、66年、ジョニーが交通事故で急死したためバンドは空中分解。
残されたメンバーはその後、それぞれの道を歩みます。
こうして時代は流れて、77年。音楽シーンはパブ・ロックブームを経て、
パンクの嵐が吹き荒れていました。
そんな中、発表された彼らの復活第一弾アルバム『アウト・オブ・ゼア・スカルズ』。
Dr.フィールグッドのギタリスト、ウィルコ・ジョンソンはミックのことを
“師匠”と公言します。ウィルコはミックのギター・プレイに多大な影響を
受け、あの切れ味鋭いカッティングが生まれたのです。
さて、話を1stアルバムに変えましょう。このアルバム、ライブバージョンと
スタジオバージョンがそれぞれ6曲づつ入っています。
これは、パブ・バンドの共通の言葉、「ライブこそ俺たちの本分」と
言わんばかりの渋熱いR&Rを聴かせてくれます!!
〈オンエア・ソングリスト〉
M-1 Please Don't Touch
M-2 Shakin' All Over
M-3 Drinking Wine Spo-Dee-O-Dee
M-4 Don't Munchen It