番組では現在、世界初のパンク・バンド、ラモーンズ(Ramones)
を特集しています。
今回は、93年リリースされたカヴァーアルバム『アシッド・イーターズ
(Acid Eaters)』をピック・アップ!!
デビューアルバムからほぼ、すべてのアルバムにカヴァー曲を収録してきたために、ファンにとっても「次は、どんな曲をカヴァーするのか?」というのが、
バンドの魅力のひとつになっていました。
なので、このカヴァーアルバムがリリースされた当時、「ようやく作られたのか」
という印象を受けた人も少なくなかったんじゃないでしょうか?
さて、このカヴァー企画、もともとは前作『モンド・ビザーロ』に収録されていた
ドアーズのカヴァー“チャンスをつかめ”を含めた5〜6曲のものをやってみないか、
という、レコード会社からの提案だったのですが、後に、「“チャンスをつかめ”
は使えないので、代わりに、さらに5〜6曲レコーディングしてくれ」
ということで、フルサイズのカヴァーアルバムになったということです。
まぁ、普通、レコード会社なら「カヴァーアルバムなんか作ってないで、
はやく次のオリジナルアルバムを!」と言うところをこの企画ですよ。
メンバーは当然、大乗り気でこの企画に取りかかります♪
選曲はメンバーそれぞれが自分のお気に入りを持ち寄って、そこから全員が
「これだ!」という曲をチョイスしてレコーディング。さらにそこから出来のいい
楽曲が収録されたのです。
そして、実際収録されたのは、60〜70年代のカルト的人気の
ガレ−ジ・バンドから、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズといった
大物まで、有名無名関係なく選ばれたアーティストたちの楽曲が、ときには
ラモーンズ十八番の8ビートチューンに、またあるときは、オリジナルに近い形で
演奏されていて、それぞれの曲に対する彼らの思い入れが伝わってきます。
また、ジャケットのアート・ワークも60年代のガレージ・サイケバンド風で、
彼らが一番影響を受けた時代性なんかも見えてくる一枚です♪
〈オンエア・ソングリスト〉
1. Journey To The Center Of The Mind
2. Substitute
3. 7 And 7 Is
4. My Back Pages
5. Out Of Time