N.Y.のアンダーグラウンドなパンク・シーンからトップ・バンドに登りつめた
ブロンディ特集。今回は1982年の6thアルバム『The Hunter(ザ・ハンター)』
をピックアップします!
78年の3rdアルバム『恋の平行線』と、シングル「ハート・オブ・グラス」
の全米大ヒット以降、出すアルバム、シングルともに常にヒットを記録して
トップバンドとして、休むことなく活動を続けてきたブロンディでしたが、
81年にベスト・アルバム『軌跡〜ベスト・オブ・ブロンディ〜』のリリース
を機に充電期間に入ります。
これ以降、メンバーはそれぞれソロ活動を開始。さっそく、ヴォーカルの
デボラ・ハリーは1stソロアルバムをリリース。2枚のシングルとともに
スマッシュ・ヒットを記録。
つづいてキーボードのジミー・デストリーもソロ・アルバムをリリースと、
各自、バンドではできなかったことを吸収して、再びバンド活動に戻ってきます。
そして1982年4月にリリースされたのが6枚目のアルバム『ザ・ハンター』。
前作『オートアメリカン』でみられた、映画音楽を意識したような
大きなチャレンジはありませんが、ラテンやアフリカンな原始的なリズム
を取り入れたナンバーや、いままで得意にしてきたダンス・ナンバーを、
よりリズムを強調させてファンキーに仕上げたりと、
これまでの彼らの音楽を、さらに洗練させたアルバムとなっています。
結果、アルバムは全英9位、全米33位とまずまずのヒットで、
再始動したバンドの存在感を証明しますが、アルバムリリースから半年後の10月、
バンドは解散を発表。6年間の活動にピリオドがうたれました。
この突然の解散発表に、ファンは大きなショックを受けました。
また、すでに決まっていた来日公演も中止になってしまいました。
解散後、何度も再結成の噂のあがっていましたが、解散から17年経った1999年、
ついに再結成が現実となって、現在もマイペースな活動を続けています。
〈オンエア・ソングリスト〉
1. War Child
2. Dragonfly
3. Islands of Lost Souls
4. English Boys