1970年代後半、イギリス中を席巻したU.K.パンクムーブメントの雄、
The Clash(クラッシュ)を特集。
前回に引き続き1979年にリリースされた3rdアルバム
『London Calling
(ロンドン・コーリング)』をピックアップ!
今回は、アルバム後半部分の楽曲を中心に、僕のこのアルバムについての思い出話
をさせてもらいました。
僕が『ロンドン・コーリング』に出会ったのは高校生のとき。
その頃はタテノリのパンク・ナンバーが大好物で、そんなパンクロックを中心に、
いろんなCDをレンタルしまくってたとき、必然的にクラッシュに行き当たる
わけです。
“パンクロックの代名詞的バンド、クラッシュの最高傑作!!”というふれこみと、
モノクロ写真で、ギターを床に叩きつけんと振りかぶるジョーの姿が
めっちゃカッコいいアルバムのジャケットを見て、「これは押せ押せの
パンク・ナンバーばかりのアルバムに違いない!」と、ワクワクしながら
レンタルして帰って、さっそく聴いてみた。
すると、期待していた押せ押せとは裏腹に、当時の僕にとっては薄味な
ロック・ナンバーやら、これも当時の僕にはリズムがだるく感じたレゲエやらで、
正直、「どこがパンク?」が第一印象でした。
なので、一応、カセット・テープに録ったものの、その後聴くことは
なかったんですが、大学に進んで音楽系のサークルに入ったときに先輩のバンド
がコピーしていたのが
「デス・オア・グローリー」でした。
先輩たちの演奏を聴いて、この曲のキャッチーなメロディにハマッてしまい、
それからというもの、以前はダルく感じたレゲエや、薄味に感じた
ロック・ナンバーなど、他の収録曲も心地よくなって、このアルバムは
すっかりお気に入りとなり、これまでビートの効いたナンバーばかりで、
音楽の視野が狭かった僕の感覚を広げさせてくれた大切な一枚は、その後、
ちゃんとCDを手に入れてからは、今も部屋に飾られ続けています。
さて、僕個人にとっても大きな存在のアルバムなんですが、アメリカの有名誌、
「ローリング・ストーン」による「80年代のベストアルバム」で見事1位に
選ばれます。
こうしてクラッシュは、パンクという枠組みを超えたロックバンドへと
高く評価されます。
そして、彼らの創作力はさらに増して、『ロンドン・コーリング』の一年後には、
なんと、全36曲、アナログ3枚組の超大作を発表!
次回から、この4作目のアルバムを紹介していきます♪
〈オンエア・ソングリスト〉
1. I'm Not Down
2. Guns of Brixton
3. Death or Glory
4. Train In Vain