この番組では「あまり他の音楽メディアでは取り上げられないけどカッコイイ!!」
そんなアーティストを紹介しています。
ひきつづき、70年代初めに盛り上がったグラムロック・ブームを支えたバンド、
“Mott The Hoople(モット・ザ・フープル)”特集です。
第3回は、彼らにとって最大のヒット作『Mott(邦題:革命)』
に収録されている曲を中心におとどけしました♪
前作『All The Young Dudes』で一躍注目を集めた彼ら。
次のアルバムは勝負作とプレッシャーは大きかったことでしょう。
ところが、蓋を開けると内容は、そんな重圧なんてどこ吹く風、
初期を彷彿とさせるギターサウンドが中心の痛快な作品となっていました。
特にバンドの成長がうかがえるのが、ロキシー・ミュージックの
アンディ・マッケイをサックス・プレイヤーとしてゲストに招いて、
なんとも艶のあるナンバーをいくつか生み出していることです。
その代表が「Honaloochie Boogie」。
泣きのメロディーはありませんが、とてもドリーミィで艶っぽい
「グラマラス・ロック=グラム・ロックだなぁ〜」と唸らされる一曲です。
今作はバンドのセルフ・プロデュースによるもので本人達の
やりたいように出来つつ、チャートでもU.K.7位と大健闘!!
こうしてバンドは充実した活動をしていましたが、このアルバムを最後に
ギターのミック・ラルフスが脱退します。
理由は、よりブルース・ロック指向を強めたいミックと、よりドラマティックな曲
をやりたいイアン・ハンター(Vo.&Gu.)との方向性の食い違いが原因だと
いわれています。
この後ミックはブルース・ロック・バンド、Bad Companyを結成し、
成功をおさめます。
では、一体モット・ザ・フープルはサウンドの要が抜けてどうなるの?
気になる新生モットによるアルバムは、次回ご紹介します♪
〈オンエア・ソングリスト〉
M-1 Drivin' Sister
M-2 All The Way From Memphis
M-3 Honaloochie Boogie
M-4 Rose